国際定位機能神経外科学会サテライ卜シンポジウム「精神疾患に対する脳神経外科治療」報告記

摘要

2013年5月27-30日に東京で第16回国際定位 機能神経外科学会が開催された.国際定位機能神 経外科学会（The World Society for Stereotactic and Functional Neurosurgery ： WSSFN, www. wssfn.org)はヒトにおける定位脳手術を確立した SpiegelとWycis"によって1961年に設立され，4 年毎に学術集会を開催している.日本での開催は 1973年（会長：権林博太郎教授)，1989年（会長： 大江千廣教授）以来3回目である.筆者はこの学 会の会長として，東京都立松沢病院の渡辺克成先 生と浜松医科大学の杉山憲嗣先生とともに，5月 27日午後に東京国際交流センタ一でサテライト シンポジウム「精神疾患に対する脳神経外科治療」 を企画'立案し，司会を務めた.おそらくこの内 容で国際的なシンポジゥムが本邦で開かれたのは 1973年に佐野圭司先生が国際脳外科連合総会を 開催されたとき以来であり，精神疾患に対する脳 神経外科治療の本邦での歴史を振り返ると当時の様子2)とは隔世の感がある.