品質経営を変革する戦略的マーケラィングシスラムの構築に向けて

摘要

昨今，客観的データと科学的手法の継続的な適用を通して製品の品質を向上させつづけることが，ますます重要となってきている。 また，製品の品質を競合他社とどのように差別化させるかが，品質の優位性を確保する重要な要素となってきている。 このためには，製品を「いかにしてつくるのか」の前に，「何をつくるのか」という視息すなわち，マーケテイング戦略がきわめて大切になってきており，そこでは，顧客にもっとも近い営業·販売·サービス部門が顧客の嗜好や欲求を組織的に学びとる仕組みが必要になる。 しかし現状では，これらの部門において科学的分析手法を適用し，顧客データの分析を行う組織的な仕組みが十分にできておらず，またその重要性すら共通認識されていないのではないだろうか。