エネルギー大国ロシアを考える　（その11）活動を開始した「東シベリア太平洋パイプライン」：ロシアが目指す北東アジアの石油市場

摘要

ナホトカ港の南東部に位置するコズミノ湾の積み出しターミナルで、年の暮の一二月二八日、プーチン首相自らがパネルを操作して、一〇万トンタンカー「モスクワ大学」号への原油の積み出しが始まった。プーチン首相は「東シベリア·太平洋石油パイプラインによる出荷開始は、アジア太平洋地域に市場を求めるロシアの戦略的なプロジェクトであり重要な意義を持つ」と述べた。