クリティカルパスの定義と歴史

摘要

クリティカルパスは，米国ではDRGの導入と共に経営改善を目的に普及し，日本では看護部門の要望によって普及した．今日，この手法は既に病院経営の手法としては国際的ならびに国内でも定着階段に入ったといえよう．しかし一方で，導入されたクリティカルパスがうまく使われていない，目的を達していないという声も聞かれ始めている．今後は．導入の動機をこえて，原点に戻ってクリティカルパスが本来目指したもの，医療の質の向上，事故の予防，標準化の手法として用いていく姿勢が必要なのではなかろうか．