酸化的ストレスマーカー、尿中8－hydroxy－2－deoxyguanosine（8－OH－dG）の保存温度380Cにおける安定性

摘要

体内における酸化的ストレスレベルの指標として酸化的核酸損傷マーカーである尿中の8－hydroxy－2'－deoxy－guanosine（8rOH－dG）量が広く用いられている。我々はこれまでスポット尿の採取に関しては午前中に朝起床後2番目以降の採取を行ってきた。それは尿中8－OH－dGは食事、運動、喫煙等多くの日常生活要因の影響を受けるため、これら変動要因の負荷が最も少ない朝の状態が最適と考えるからである。 朝起床時一番尿の問題の一つは前日夜の影響が残っていること、そして二つ目が長時間膀胱内で深部体温の下で貯留しているということである。 そこで今回は体内深部温度（38度）における尿中8－OH－dGへの影響を検討した。