握り動作の4相で撮影した手関節MRIの再構成動画 手関節尺側部痛のある症例を対象として

摘要

尺骨突き上げ症候群の主要な要因として尺骨プラスバ リアントがあるが，尺骨バリアントがゼ口またはマイナ スであっても尺骨突き上げ症候群を生じる症例があ る.握り動作や前腕の回内により，尺骨バリアントが2-3mm増加する.これらの所見は，繰り返す握 り動作や前腕回内運動が尺骨突き上げ症候群の動的な要 因であることを示唆している.本研究では，握り動作の 4相で撮影したMRI (four-phase grip MRI)から再構成 した動画により，手関節尺側部のィンピンジメントを動的に評価し，関節鏡所見と比較した.