III期非小細胞肺癌に対する化学放射線療法新たな戦略と仮説の検証に向けて

摘要

切除不能III期非小細胞肺癌（NSCLC）に対する標準治療として，現在広く受け入れられている治療方法は，シスプラチンを含む同時併用化学放射線療法である。併用される化学療法レジメンとしては，従来は標準用量の投与が可能な，cisplatinを含む第2世代の抗癌剤との併用（mitomycin + vindesine + cisplatin：MVP，cisplatin + etoposide：PEなど）が標準とされてきたが，最近では，Vinorelbine，paclitaxel，docetaxel，irinotecan，pemetrexedなどの第3世代の抗癌剤との併用が数多く研究されている。