新たに商業炉安全法を策定し規制法制の整備を

摘要

本稿では、第一になぜ今回の事故が防げなかったのか、規制行政の歴史的経緯による背景や、法規制制度上の問題など、これまでの規制行政にどのような問題が根深く存在していたのだろうか、安全規制行政の側面から論点を指摘してみたい。第二に、今回の規制行政の改革は、国民の日から見て、そこまで大胆な改革をやるということならば、今後の実績をみることにしようとの評価に耐えるものでなければ、信頼回復につながるものとはならないだろう。その意味で、新たな規制行政の構築のために目指すべき方向について私見を述べることとしたい。