バーチャルな電力が社会を支える日は来るのだろうか

摘要

昨年の東日本大震災後、放射能に対する不安から原子力発電をやめるという選択肢が現実のものとして浮上してきた。原子力は今日電力の約三分の一を供給しているが、これを実現するまでに五〇年近くかかっており、原子力に代わるエネルギーインフラが二〇年や三〇年で実現できると筆者は思わない。しかし、最近出版された本では脱原子力について触れたものが多い。今回は、専門家はどのように考えているのか検討を行った。