自動車産業における生産システムの革新：混流生産におけるドア自動供給装置の導入

摘要

現在ボディ集成工程は多車種混流にて生産を行っているが，ドアラインはロット生産にてドアの生産を行っているために，ドアの一時在庫をしておかなければならない。その場合，ドアの仕様数が多いために限られた工場内での保管場所の確保や，在庫管理が困難である等の問題が発生している。 またボディ生産に必要なドアを生産順序通りにラインに供給する必要があり，ライン展開も含めて考慮しなければならない点も多い。 従来設備は導入以来17年経過しており，設備の老朽化も進んでいる。 老朽更新を実施するにあたり，それまでの問題点·不具合を解決すると共に，FMS をふまえた設備導入をはかった。