ドリンク業界が 茶業界に要望すること①

摘要

この数年、いろいろな茶産地に行くと「この相場ではやっていけない」とい，，う声をよく耳にする。私共、茶系製品を主体とした飲料メー力—として、茶業界に要望することを端的に言うなら、消費者が望む商品をつくるために必要な品質と価格の原料茶葉を、生産者に如何に安定して供給してもらえるか、しかも、それで生産者も持続可能な農業経営をしてもらえるかとい、つことである。今の業界は、生産者が安定的に経営できる茶葉価格と、メ—力—が望む原科価格とに大きなギャップが生じている。生産者の収入源の主たる一番茶の価格の下落が続き、原料茶葉の供給が減少しかねない危機的状況にある。厳しい言い方のようだが、私は、業界、特に生産者に対して、茶価が高かつた頃を忘れて現状を直視し、このよ、つな環境に対応できる経営に是非とも取り組んでいただきたいと切に願っている。次に緑茶の消費の傾向、生産の傾向及び今後取り組むべき事項について述べていきたい。