茶樹の特性を生かした茶園づくり

摘要

牧之原市坂部の茶生産農家の良知貞男氏は、肥料の力に頼らず、茶樹本来の力を利用して芽重型の味わい深い品質の高い茶を省力化して、生産している「新たな考え方による茶の栽培管理方法」を実践している。この生産方法は、以前新聞報道では「放任茶園」と紹介されたが、一番茶を中心に収穫し、生産量の確保から品質を重要視した考えを基本にしている。 良知貞男氏の茶園の一か所は、静岡県焼津市大井川の東名高速道路沿の田んぼを茶園に造成したほ場であり、まず見て驚くことは、生育の良さである。特缴は、①根本付近から太く若い枝が沢山出ている。②着葉層が深く葉が大きい。③芽重型である。④茶芽を生産する枝が毎年更新される。葉が枝の下の方から付き、自然仕立ての品評会用のお茶かと思ゝっほどである。