(四)茶で発展.カテキンの研究一夕ンニンの本体として

摘要

カテキユ一.カテキンの構造 - ネース.フォン.エーゼンペックによりガンビール.カテキューの本体と目される結晶性物質にカテキンという名称が与えられて以来、多くの化学者によってその構造の研究が行われた。 しかし、当時は、まだ有機化合物の化学構造については、未知の点が多かった。 ケクレ(F．A. Kekule)により芳香族の化合物の構造の中心になるベンゼンが、六つの炭素が環をつくる構造であることが明らかにされたのは十九世紀の後期である。 従って、カテキンの化学構造に関する初期の研究は、元素分析に基づくその元素親成の研究であった。