縮む食品市場と高付加価値経営（その3）

摘要

国内の食品市場は人口の減少と少子高齢化の進展によって、縮小の方向に進んでいる。少子化の流れを止めるのは、現在の政府（註：自民党政府）の政策ではまず無理あると判断せざるを得ない。　所得環境の悪化と年金をはじめとした将来不安がある中で、子どもを育てることは大きな経済的負担となるから、子どもをつくるのを躊躇する。今後とも結婚するための条件が整わない結婚できない男女が増えていくことになろう。結婚したとしても晩婚の人たちが増えているため産む子どもの数も減ってくる。育児に一区切りがつき、再び働きたいと希望しても子育て後の女性の労働市場が未整備なため、おいそれとは満足のいく仕事につけない。保育園も不足していて、働こうにもなかなか子どもを預けられない。