魚介製品、水産加工品マーケッ卜の拡大に向けて: かまぼこの歴史と製品特性

摘要

かまぼこの歴史は非常に古いといわれ、神功皇 后が三韓征伐の途次、生田の森（現在の神戸駅付 近）で魚の身をすりつぶして、これを鉢の先につ けて焼いて食べたのがかまぼこの始まりとする説 がありますが、文献に載っているわけではなく、 また、武士が自分の分身である鋅を焚き火に入れ て熱することはないので真偽のほどは定かではあ りません。では、かまぼこがはじめて文献に登場 したのはいつ頃のことでしょうカゝ。平安時代に版 行された「類聚雑要抄」という絵巻物に、「永久三年（西暦1115年）七月二十一日に、時の関白 右大臣が東三条の新居へ移る時」の祝宴の膳にか まぼこの文字と絵が載っているのがもっとも古い 文献となります。ですから、これより以前にかま ぼこは登場していたと考えられます。