14．食品残ラ査としてのオカラと畜産副産物としての血液の飼料化に関する研究（1）増体、飼料の利用性、血液性状について

摘要

目的：獣肉はと畜解体時に大量の血液（牛10L、豚2．3L）を排出するが、血液ほ高タンパク（18～20％含有）なので、汚水としての窒素に起因するBODを高め、食肉センターでの廃水処理を困難なものとしている。 2000年に食品リサイクル法が施行され、年間100t以上の産業廃棄物を排出する食品工場はその対応に苦慮している現状がある。 一方、豆腐製造に付随するオカラについては食用、つり餌、猫砂、キノコ培地として利用され、一部では飼料化（乾燥状態でタンパク質25％、脂肪19％、繊維17％含有）もされている。 オカラは高水分ゆえに、保管の難しさ、悪臭発生などの問題点がある。 ともに産業廃棄物であるオ．カラと血液を養豚用飼料に利用することを目的として、セラミックボール方式によ．り製造した血粉オカラを、養豚用飼料の一部として用いることの可能性について検討した。