新素材を利用した菌床きのこ栽培技術の開発

摘要

シイタケ、ヒラタケ等原木栽培者は，原木不足による原木高騰，栽培に適したほだ場の減少，高齢化、過重労働による従事者離れが進み，厳しい状況にある。 そのため，現在は設備の電化による省力化、作業環境の軽減から菌床栽培に移りつつある。 しかし，現在の栽培方法では，菌カキ作業の労働力および市場性の高いきのこの発生量が少ないことや，培地代金が高く，収益性が低いなど技術、経営面から問題点が多い。 この現状を克服するため，技術面からは低価格な最適培地環境の確保のための，木質材料等を有効利用した栽培用袋の開発，経営面からは小資本での作業性の優れた菌床きのこ栽培法の開発が必要である。