東日本大震災関連の出来事に対する消費者の不安の特徴

摘要

2011年3月11日の東日本大地震は，東北地域を 中心に多くの被害をもたらした.また，数日後には 東京電力福島第一原子力発電所事故も発生し，複合 的な大規模災害となった.このような中，首都圏に おいても一部地域では地震,津波による被害が発生 するとともに，地震によるライフラインの停止，計 画停電，食品等の品薄，近県産農産物や水道水から の放射性物質の検出等が見られた.これらに対して 消費者は様々な不安を感じ，また，その不安は食品 の消費,購買行動をはじめとした生活のあり方にも 影響を及ぼしていると考えられる.