Streptococcus equi subsp. zooepidemicusも検出するLAMP法の開発および ゥマの呼吸器樓体に適したDNA抽出法3種の比較

摘要

Streptococcus equi subsp. zooepidemicus(S. zooepidemicus)はゥマの肺炎における王要な原因細菌で ある。本研究では、S.zooepidemicusを検出するため、ソルビトール-6-リン酸-2-デヒドロゲナ一ゼ遺伝子 (sorD)を標的とする特異的なloop-mediated isothermal amplification (LAMP)法を開発した。また、本法 に使用するサンプルの前処理として臨床現場で獣医療関係者が容易に実施できるDNA抽出法3種 (Loopamp PURE DNA Extraction KitJnstaGene Matrixおよび煮沸法）について有用性を比較検討した ところ、S. zooepidemicusが存在する臨床検体（> 1x104 CFU/mL)および実験的に細菌を添加したスパ イク検体（1X106 CFU/mL)の両検体において、Loopamp PURE DNA Extraction Kitを用いたDNA抽出法 で最も多くのLAMP法陽性検体が得られた。