ツバキ科植物の花粉を、貪り喰うクロツヤバエのウジ

摘要

2013年2月の全国椿サミツト沖縛大会のあと、ツバキ科植物の花粉を食害 するクロツヤバエの沖緙本島と宮古島での調査は、当方の準備不足も手伝つ て、計画的な調査採集活動が果せなかった。滅多に行けない遠い島だけに、無 為無策のままでの撤退は口惜しかった。2009年5月の沖耩本島でのイジュ（夏咲きの南方系のツバキ科植物）の調査 では、名護巿周辺6地域から50花を調査できた。現地植物園のスタッフや樹木 医さんの案内協力も得てのことである。しかし、この時もクロツヤバエはウジも 蛹も捕獲できなかった。本当に生息していないのか？それとも筆者の採集ミス (取り損ね）？調査時期や食材の種類をィジュ—ツバキに変えてみては……捕 獲、採集こそが生息有りの唯一の最強の証拠と思っているのが筆者である。