宮崎在来野菜「日向かぼちゃ」の品種改良における和洋カボチヤの種間交雑に関する育 種学的研究

摘要

「日向カボチヤ」は二ホンカボチヤの黒皮群に 属している.その中の'宮崎早生1号'は代表 的な極早生品種である.果形が心臓型で果皮 が濃緑色，表面に隆起部と縦溝がある黒皮群 の特徴を備えている.果肉は橙色で粘質であ り，煮崩れしにくレ、.その反面，蔓1本に1 度に1果しか着果せず，セィヨウカボチヤと比べ糖度力?低く，煮物以外にあまり適していないため，昭和40年以降は栽培面積が減少し た.このような状況下，本研究室では，2007 年から1)着果性が低いことと2)甘味が低く 粘質であることを改善すべき問題として実験 を進めている.（育研別2， 2012, 2013)本研 究では，前報で報告した'宮崎早生1号'と'久 台'の正逆交雑によつて得た雑種後代20系統 の自殖および選抜，それに他の品種との正逆 交雑を行い，有望な雑種後代を得たので報告 する.