2020年の広告費は6兆1,594億円コロナ禍で9年ぶり、過去2番目に大きいマイナス

摘要

電通は2月末、日本の総広告費と媒体別·業種別広告費を推定した「2020年日本の広告費」を取りまとめた。それによると2020年は、世界的な新型コロナウィルス感染症拡大の影響による各種ィベントや広告販促キャンペーンの延期·中止で、4～6月期を中心に総広告費が大幅に減少。7月以降は徐々に回復の兆しをみせ、10～12月期には概ね前年並みに回復しものの、通年では6兆1,594億円(前年比△11.2%)にとどまり、東日本大震災のあった2011年以来、9年ぶりのマイナス成長となった(表1)。また同年の名目国内総生産(GDP)に対する総広告費の割合は1.14%と、2015年以降では最も低い水準である。