1次モードの振動特性を用いた5層フレーム構造物の層岡叶生の評価捩れ振動が層剛性の評価に及ぼす影響に関する考察

摘要

実験モード解析により計測した1次モードの振動特性値を用いた，5層フレーム構造物のすべての層の層剛性を評価することを試みた。特に，各層の変位の比として与えられる固有モード形については，2乗の和としての平方和が1.0となるよう基準化した。本研究で得られた知見を以下に述べる。(1)実験モード解析により計測した1次モードの固有振動数と固有モード形を用いた，5層フレームモデルの各層の層剛性の評価は概ね可能であった。(2)比として与えられる固有モード形については，2乗した総和である平方和が1.0となるよう基準化する手法が有効であり，このときの有効桁は3珩以上が望ましい。