繊維シートを埋設したトンネル覆工コンクリート片のはく落防止技術とその社会的効果

摘要

我が国の社会資本整備は，1960年代を主とする高度急成長期を経て増大した社会資本（公共施設や構造物）の高齢化が急激に進んでいる.とりわけ，道路トンネルの場合をみると，現在，道路トンネルの総延長は3500km， 9700本を超えており，点検，評価，対策の手順に従ってトンネル構造物の維持管理が実施されている.