操船シミュレータを用いた鳥取港における大型客船航行安全評価

摘要

鳥取港は10,000トン岸壁1(水深-10m)、5,000トン岸壁3(水深-7.5m)を持つ重要港湾で一般船に供用されている。また、平成17年より大型クルーズ船「ぱしふいっくびいなす」の寄港が始まり、同19年、21年に他クルーズ船1隻ずつ、22年にはクルーズ船のベ6隻、23年に1隻、24、25年に2隻と一定の寄港実績となってきている。本報告では、「ばしふいっくびいなす」を供試船とし、一定風が吹走する鳥取港内での入港操船、出港操船の鳥瞰型ファーストシミュレーションを行い、風向、風速の操船に及ぼす影響を試算する。そうすることで、鳥取港における入港船舶安全に関する検討資料とひとつとなり、もつて航行安全に寄与することを目的とする。