ヒューマノイドロボットの操作者の有無がパーソナルスペースに及ぼす影響

摘要

近年，我々の身の回りでロボットが使用される場面が増加するとともに，老若男女に関わらずヒューマノイドロボットと接する場面が増加している．また人によって操作されることなく自律的に動作するロボットも増加している．例えば，ソフトバンク社のPepperは，身近な商業施設において，自律的に動作するコミュニケーションロボットとして使用されている．これに伴いヒューマノイドロボットの自律性が，人のロボットに対する印象に及ぼす影響も検証されている．神田らは，自律的に動作するヒューマノイドロボットとのコミュニケーションにおいて，一部の実験協力者が対人の場合と類似する行動をとったことを報告している．またロボットの背後に操作者が存在することによって，ロボットが人と同様の社会的な存在として認識されることも報告されている．