歴史的建造物の改修による建築学部の校舎デザイン デルフト工科大学 BK City プロジェクトを対象として

摘要

オランダの建築は，近代以降の目覚しい発展とともにrn歴史的価値のある建築を多数生み出してきた。一方，国rn土の大部分が干拓地で土地に限りのあるオランダでは，rn歴史的建造物の転用が積極的に行われ，建築家はこれらrn既存建物の価値を継承しつつ最大限活用するための職能rnが求められてきたと言える。オランダ，デルフト工科大rn学建築学部では，2008年5月の火災による建築棟の焼失にrn際し，国定文化遺産の歴史的建造物(以下，Julianalaan)へrnの移転を決定し，BKC プロジェクト(以下，BKC)としてrn改修を行った(図1,2)。3,000人もの学生を抱える当建築学rn部では，国際化による学生層の多様化や情報化によるフrnリーアドレスが進行しており，当時行われたBKCにおいrnて，時代に相応しい校舎デザインのあり方を模索する教rn育的・社会的意義が存在していると考えられる。本研究rnでは， Julianalaanの有効活用を図るBKCのデザインからrn知見を得，今後の校舎デザインへ寄与することを目的とrnする。なお，本研究はJulianalaanにて改修が行われた12事rn例を対象とし，図面，文献，改修の記録写真，大学スタrnッフへのヒアリングの結果を基本資料としている(表3)。