若年層のライフコース形成における住宅条件の国際比較研究:統計分析および日本・ブルガリアでの事例調査より

摘要

戦後の日本社会における家族政策、住宅政策は、核家rn族を標準世帯として想定してきた。しかし多くの先進国rnにおいて、低所得グループの一つである若年層の就労、rn世帯形成に着目すると、彼らのライフコースは変化してrnおり、必ずしも標準世帯を形成するとは限らなくなった。rn若年層のライフコース形成の重要な条件のひとつに、住rn宅がある。これまでの住宅条件に関する国際比較研究でrnは、西洋諸国における福祉国家発展の経験に基いて議論rnがなされてきた。しかし、新たに経済発展を果たした地rn域である東アジアやポスト社会主義諸国において、西洋rn諸国の経験に基づく理論を当てはめて議論することが適rn切とは限らない。これらの地域における若年層の住宅条rn件を検討する際の理論、実証研究が必要である。