デュアルカラムGCの食品中残留農薬分析への利用について

摘要

食品衛生法改正による残留農薬規制等のポジティブリスト制が，2006年5月29日からスタートした．これに伴い，残留を認める濃度として500種余りの農薬に暫定基準値が設定され，基準のない農薬にはいわゆる対象外物質を除いて一律基準0.01ppmが適用されることとなった．この新たな基準に対応して効果的な監視・検査業務を行うためには，農薬の使用実態や食品中残留実態などを把握して対象農薬を的確に選択することが必要となってくる．また，必要な機器の整備，検査スタッフの技術力の向上などに加えて，効率的な分析法の作成を図りながら検査機能を強化していく必要がある．