画像解析による水面制御装置で生成される渦と浮遊性夾雑物の流集特性

摘要

合流式下水道の雨水吐から公共用水域に流出する浮遊性夾雑物の削減を目的に，機械式スクリーンが開発されている。しかし，皿式スクリーンは夾雑物除去に伴い目詰まりが生じ，長期的に安定した機能を維持ることが困難であった。そこで筆者らは，雨水吐き室の中に制御板を設置することで渦を生成させる水面制御装置を機械式スクリーンの前段に設置し，その夾雑物除去機能を長期的に維持する手法を考案した。研究では，CCDカメラで雨水吐内の水の流れを撮影し，画像から水位変化に伴う水の流れや生成される渦と夾雑物の挙動を把握するとともに，スクリーンに付着した夾雑物を分析することで,水面制御装置を併設した場合の効果を評価した。