原子力ルネサンスが雇用・教育に新たな可能性

摘要

電力需要を賄い、二酸化炭素（CO_2）の排出削減目標を達成するだけでなく、数万という雇用の創出につながる－。現職の米上院議員など有力メンバーによって構成される「クリーンで安全なエネルギー連合」（Clean and Safe Energy Coalition：CSEC）はこのほど、米国内で計画されている多数の原子力発電所の新設によって、多くの雇用が創出されるとした報告書を公表した。米国ではかつて、原子力産業の退潮とともに原子力工学科の人気もなくなり、1998年には原子力工学課程の在籍者は500名まで落ち込んだが、2006年には1800名まで増え復活を果たした。米国の原子力ルネサンスは、人材の供給、雇用にも明るい話題を提供している。