大気汚染物質（オゾン）の発生が低減された溶剤形塗料の開発

摘要

高度経済成長期の日本では華やかな経済成長の裏 で、大気汚染物質の増加といった社会問題が発生し た。このような大気汚染物質から国民の健康を守り、地 球環境を保全することを目的として大気汚染防止法が 打ち出され、塗料業界においては、従来の溶剤形塗料 から低ＶＯＣ塗料、水性塗料といった、大気中に揮発す るＶＯＣの排出量に着目した環境対応形塗料の開発が 進められてきた。ここでは、ＶＯＣ毎の大気汚染物質（オ ゾン）の生成効率を数値化したＭＩＲ（Maximum Incremental Reactivity）に着目し、水性塗料と同等 の環境対応が可能となった溶剤形塗料を開発したの で報告する。