場所への帰属と文化の継承

摘要

スペインのサモラ県の歴史的な中心地区にアルベルト?カンポ?バエザによって設計されたカステイーリヤ?レオン自治州政府庁舎の計画は、我々に現代建築の危機的な状況を考慮するように求めると同時に、往々にして現代の建物が1つの場所に帰属し、その文化を継承することができないでいる現状に明快な代案を示したものである。中世様式の真っただ中に、しかもロマネスク様式の大聖堂の前に新たに建物を設置しなくてはならなかったことから、カンポ?バエザはこの郡市の地形的かつ文化的な性質の双方を維持しながら、この場所の可能性と機会を新しい資材によって変換し得る現代的な公共建築のデザインのためのアイディアと素材を、この都市の街区の中に探し求めた。%The Offices of the Castilla Leon Junta in the historic center of Zamora in Spain, designed by Alberto Campo Baeza, are a work which invites us to reflect on some critical conditions of contemporary architecture and at the same time shows a clear alternative to the prevailing inability of contemporary buildings to belong to a place and continue a culture.