褐色腐朽菌Gloeophyllum trabeum由来LPM09のセルロースおよびへミセルロース分解特性

摘要

【目的】褐色腐朽菌は木材中の多糖類を完全分解できる生物であり、その分解メカニズムには酵素的な分解と非酵素的な 分解が関与していると考えられている。褐色腐朽菌はセルロース分解に関与するいくつかの酵素を欠損している一方で、 結晶性セルロースを酸化的に低分子化する溶解性多糖モノオキシゲナーゼ（LPM0)を保持していることが明らかとなって いる。本研究では、褐色腐朽菌が有するLPM09の機能を明らかにするために、褐色腐朽菌Gloeophyllum trabeumからLPM09 遺伝子をクローニングし、組換え酵素として発現させ、その機能解析を実施した。