カードハウス構造がエポキシコンポジット材料のトリーイング絶縁破壊特性に与える影響（第2 報）

摘要

放熱性と絶縁性を兼ね備えた放熱性コンポジット絶縁材料の開発が行われている。筆者らはフィラーとして窒化ホウ素(BN)を連続的に結晶成長させた、異方性がなく高い熱伝導率をもつカードハウス構造の球状BN(sBNch)をエポキシ樹脂(EP)に添加することにより、トリーイング絶縁破壊特性が向上することなどを報告してきた。本論文では、カードハウス構造がトリーイング絶縁破壊電圧に与える影響を更に把握するため、sBNch を凍結粉砕した凍結粉砕sBNch(FC-sBNch)を添加したEP/FC-sBNch コンポジットのトリーイング絶縁破壊試験を実施したので報告する。