オンプレミスとパブリッククラウドで構成されるデータベースのスケールアウト方式の提案と評価

摘要

オンプレミスのプライベートクラウドは，使用できるリソース量に限りがあるので，負荷変動が小さい定常業務での利用が適している。一方，月次処理などのバッチ処理や季節的な負荷変動が大きい処理は，パブリッククラウドを一時利用することで，リソース所有コストを増やさず，高速に処理することができるようになる。このとき，処理するデータが機密データであるため，パブリッククラウドに保存できない場合がある。そこで，オンプレミスに機密データを保存したまま，パブリッククラウドのスケール可能な計算リソースを利用することで，高速処理と所有リソースコスト低減を実現する。