CO2回収·有効利用に貢献するDDR 型ゼオライト膜プロセスの開発

摘要

サブナノメートルサイズの規則正しい細孔を有するゼオライトは、目的のガス分子を選択透過する分離膜と しての応用が注目されている。近年、日本ガイシは、外径180 mm、長さ1,000 mm のモノリス型セラミック支 持体にDDR 型ゼオライト膜を形成した大型膜エレメントを開発した（図1）。この大型膜におけるDDR 型ゼオラ イト膜の表面積は12 m~2に達し、ガス分離向けのゼオライト膜としては世界最大規模である。DDR 型ゼオライト 膜は、従来の高分子膜に比べて優れたCO2/CH4選択透過性、耐久性を持ち、高濃度のCO2を含む天然ガスや原油 生産時の随伴ガスの精製プロセスへの応用が期待される。