マイクロ波加熱におけるポーラAl_3Tiの発泡挙動に及ぼず粉末粒径の影響

摘要

ポーラス材料は軽量であり、比剛性が高く、エネルギー吸収性、振動吸収性などに優れ、広い分野での工業利用が期待されている。著者らは、燃焼合成反応法を利用した発泡プロセスにより、金属間化合物やその複合材料をポーラス化するプロセスを研究している。ポーラス材料をアルミニウム中空部材の補強材として充填する場合、中空部材は加熱せずにプリカーサのみを選択的に加熱することが望ましい。マイクロ波による金属の加熱は、粉末あるいは圧粉体のみ可能なので、中空部材内に粉末プリカーサを設置し、中空部材内にマイクロ波を照射すれば、プリカーサのみを加熱して発泡させることが可能である。著者らは、これまで原料粉末組成が発泡挙動に及ぼす影響を調査した。今回は、原料粉末粒径が発泡挙動に及ぼす影響について調査した結果を発表する。