ナノ粒子分散による固液界面の原子間相互作用を利用した液体アルカリ金属の特性制御（2）概念の成立性検討

摘要

前報（第1報）に続いて、ナノ粒子とナトリウムの原子間相互作用について理論的、実験的立場から検証する。ナノ粒子とナトリウムの原子間相互作用の着眼点として、ナノ粒子とナトリウムの原子間の結合の強さを示す原子間結合力と電子の移行量を示す電荷移行とした。電子状態の計算には主に密度汎関数法（B3LYP，revPBE）を採用し、ナノ粒子とナトリウムの極表面の電荷の様子を調べるためにクロスチェックとして、バンド計算法（VASP）を採用する。ナノ粒子には電気陰性度がナトリウムよりも大きな遷移金属（3d，4d，5d）を候補とする。