科学教育の勘どころと狙い目

摘要

それからしばらく経ち、日本トライボロジー学会では、中原が「摩擦の実験講座」を第一種研究会として立ち上げることを画策していた。安藤がその研究会の主査に指名された。そのころから、理科離れといわれる現象に漠然とした危機感を感じていた彼は、その指名を喜hで受けた。しかし、どのような形の研究会になるのか、明確な姿は描けていなかった。ただ、面白そうなメンバーに集まってもらうことだけを考えた。その結果、安藤、堀切川、是永、野口、平塚、工藤、足立、山口、平山、本田、杉村をメンバーとする第一種研究会が2005年の春に誕生した。