充電インフラ設置効果検討用次世代自動車交通シミュレータシステムの開発

摘要

電気自動車（EV）やプラグインハイブリッド車（PHV）の次世代自動車にとって充電インフラの整備は重要な課題である。現在、急速·普通の両方式によるインフラ整備が進められており、急速充電に関しては日本全国に約800か所の急速充電ステーション（充電ST）が設置されている。現状での一充電航続距離が短い即にとっては、今後も充電インフラの効果的な整備が必要と考えられる。本研究では、今後の充電インフラ整備に資するためインフラの設置効果を定量的に理解（「見える化」）する事を目的に、主にEVを対象に充電インフラの設置効果を解析できる次世代自動車交通シミュレータを開発した。ここでは、本交通シミュレータシステムとその基本原理を概説すると共に、適用例としてEV都市内運用における急速充電と普通充電毎の効果、充電ST営業時間の影響、充電ST適正配置への応用について述べる。