ミース・ファン・デル・ローエのアメリカ時代における住宅作品の平面構成に関する分析

摘要

本研究は、ミース・ファン・デル・ローエ(LudwigMIES VAN DER ROHE;1886, Aachen - 1969, Chicago)がアメリカ移住後に設計した住宅作品の平面構成の特徴を明らかにしたものである。先行研究は多数あるが、レザー邸案、ジョセフ・カンター邸案、ファンズワース邸を対象としたものが多い。本稿はアメリカ時代に設計した独立住宅8作品の内、7作品を分析の対象として、最終平面図と比較にすることよりミースが追求した平面構成の手法を明らかにしたものである（表1）。図面は“The Mies vander Rohe Archive”に掲載された平面図およびスケッチを採用した。