鋼トラス橋の端横桁での仮支持による支承取替え復旧作業２

摘要

復旧作業においては，ジャッキアップのバランスや非構造部材のかみ合わせなどにより，設計支承反力以上の反力がジャッキにより生じることが考えられる．そのため，本解析結果より，復旧作業において1000kN 程度でも桁の受け替えが出来なければ，ジャッキアップを一時中断することとした．またウェブ中央付近で降伏ひずみを越えるひずみが生じると，部材として軟化が生じ始めるため，ウェブ中央のひずみゲージが降伏ひずみに達する前にも，ジャッキアップを一時中断することとし，復旧作業に挑むこととした．実際の復旧作業においては，設計支承反力以上の荷重がジャッキにより作用されたが，解析により想定していた最大反力程度で，かつウェブ高さの1/4 点で降伏ひずみを越えるひずみは生じず，無事ジャッキアップを完了した．