RBF補間を用いた振動環境下におけるめっき厚さの評価

摘要

めっき鋼板においてめつき層の厚さは、耐食性能を決める重要なパラメータである。連続溶融亜鉛めっき工程(Continuous Galvanizing Line,CGl)によって製造されるめっき鋼板の厚さはCGLのガスワイパーと蛍光X線厚さ計によって制御される。ガスワイパーは、鋼板の表面から余分な液体亜鉛を除去するために、X線厚さゲージはめつき厚さをミクロン単位で評価するために使用される。しかしながら、ガスワイパーとX線厚さゲージの間のCGL上の距離は数十mあり、めっき厚さの測定結果をガスワイパーのガス圧の制御に生かすことを困難にしている。ガスワイパーの前後にX線厚さ計を設定することは困難である理由は、ガスワイパーからの空気によってガスワイパーの周囲の鋼板が振動するため、試験体から厚さ計までの距離であるリフトオフを一定にする必要があるX線厚さ計を適用できないためである。したがって、振動するめつき鋼板のめっき厚さを測定できる新しいめっき厚さ計をガスワイパー前後に設置することで、よりめっき厚さが均一なめっき鋼板の製造が可能になる。