臨海に立地する空港周辺の建物の利用現況に関する調査・分析：仙台空港、宮崎空港、松山空港を対象として

摘要

空港は交通・物流の拠点として大きな経済効果をもたらすという良い面を持つ一方で、騒音問題などを引き起こす迷惑施設としての側面もある。そのため、空港は海上の埋め立て地や、都市の中心部から離れた臨海部や山間部に立地し、もともと未開発だった土地に空港が造られ、それに伴って空港の周辺が開発されていく場合が多い。しかし、空港の極く周辺の地域の変容を捉えた研究が少なく、空港が周辺に与える影響を知ることは今後の空港開発にとって意義があると考える。本研究では、規模や立地が類似する3 つの空港を対象として空港周辺の建物利用の現況を調査し、比較分析することで、その特徴を明らかにすることを目的とする。