「都会の森」と成長する住宅： グランドメゾン浄水ガーデンシティフォレストゲート

摘要

浄水という地名の由来である“浄水場”が水を循環し自然に返していたように、街区全体を自然と共に人・街・建築が成長する「都会の森」と捉えた。地域のランドマークとなり緑と共生していく、邸宅の集合住宅群である住環境を目指して設計した。計画地は福岡市都心部から程近い市内有数の高級住宅地に位置する3ha敷地である。10年に及ぶまちづくりのうち、5年をかけて全体計画の半分の住棟3棟（5/17/21階建、計314戸）・駐車場棟・施設棟を段階的に完成させた。プロジェクトは今後も成長を続け、2023年の全体計画完成時までには「浄水の丘」と呼ばれる屋上庭園を含む住棟2棟（22/18階建、計約300戸）、駐車場1棟が順次竣工予定である。記憶・歴史を継承しながら、その中で自然と共に人・街・建築が育つことを意図した「都会の森」は都市部における緑を主役とした集合住宅の新しいかたちを提案できたと考えている。