大和三輪山周辺地域における景観構成: 信仰空間の立地と水系、古街道との関係から

摘要

①地形による集落立地と農地立地、特に水系と集落群の関係が東西方向の景観を構成している。②各集落を等高線に沿う様につなぐ山の辺の道と上街道と集落の関係が南北方向の景観を構成している。③住民の三輪山に対する信仰が作り出す集落空間と三輪山の関係がこの地域の空間構成に影響を与えている。④①②の景観構成論理に加え、③の空間構成論理が重層的に重なることで、この地域の景観を作り上げている事が分かった。この知見を図示したものが図4である。