人の暮らしの中から解決の糸ロを探す: 楽しくあたたかな居場所を求めて

摘要

私が学童保育所を研究対象としたきっかけは、修士課程在学中に、世田谷区の新BOPで臨時職員として働いたことである。そこには、1日平均約100人の子どもが通っており、雨天時や校庭·体育館を使用出来ない日には、狭い室内で隙間なくひしめき合って遊ぶ子どもの姿があった。ゲームや漫画に熱中する子どもと、その間を縫うようにして走り回る子ども達は、おやつの時間や帰りの会になると指導員の鳴られきなベルで学童登録の子どものみ集合する。このような子どもたちの姿をみて、私は何だかとても窮屈に感じた。子どもにとって、学童保育所がもっと楽しく豊かな生活·遊び環境とならないものだろうびか。そのためにはどのような空間が保障されるべきなのか、それ以後考え続けることとなった。