機能?設備面からみた小学校の避難所運営に関する研究:豊橋市の小学校を事例として

摘要

現在、南海トラフ地震への危機感が高まっている。一昨年に起こった東日本大震災以降、地震への警戒感と共に地震や津波に対する様々な対策が模索されている。しかし、対策の大多数が避難の仕方等、地震発生の生命確保に関することであり、その後の避難生活についての方策にはほとhど手が付けられていない。過去に起こった大地震では、多くの小中学校が避難所になった。避難所ではわずかな居住空間で、人間らしいとは言えない生活を長期間に渡って強いられ、多くの問題や、避難生活者同士のトラブルを生む。避難生活者が長期間できる限りストレスやトラブルの少ない生活を送るために、運営方法を整備しておくことは、重要な課題となっている。本研究では、近い将来、非常に高い確率で起こるとされている東海地方の大地震に備え、豊橋市内の小学校を対象とする。そして、機能?設備面からどのように避難所運営を行うか、その指針を得ることを目的とする。最終的には、各学校にあった避難所マニュアルの作成を目指している。