スマートコミュニティにおける排熱の有効利用によるエネルギー面的利用の可能性に関する研究その１ 地区エネルギー利用ネットワーク化のコンセプト及びシミュレーションモデル

摘要

原子力発電所の事故の影響により、今後のエネルギー政策は大きく転換することが予測され、原子力に頼らない社会づくりは喫緊の課題であり、自然エネルギーや未利用エネルギーといった地域レベルのエネルギーの有効利用をこれまで以上に推進する必要がある。本論文では、北九州スマートコミュニティエリアを対象に、工場と生活圏を結ぶための地域エネルギーの融通手法を新たに提案し、オフライン熱搬送システムによるコジェネレーションシステム（ CHP）のネットワークの構築を試み、 CHPシステム及び工場の排熱の再利用に関するエネルギー面的利用の可能性を検討し、その省エネルギー性及び環境性を明らかにした。